9.HbA1cと併用測定の意義

HbA1cとの組み合わせ検査による薬剤の選択




例えばHbA1cが6%台前半と比較的良好であるにもかかわらず、1,5-AGが6~7μg/mlに留まっているような場合は食後高血糖が顕著であることが多く、グリプチンやα-GI,グリニド,GLP-1受容体作動薬あるいは(超)速効型インスリンの使用が念頭に置かれる。

一方、1,5-AGが10μg/ml以上と比較的良好であるにもかかわらず、HbA1cが7%台などの場合には、日中,夜間を通した全体の平均血糖が高いことが示されており、SU薬やビグアナイド,ピオグリタゾン,長時間作用型インスリンを選択する方が合理的となる。

特に食後高血糖改善に特化したα-GIでは、HbA1cが正常域に達していないにもかかわらず、1,5-AGが20µg/ml前後の値となることも珍しくない。
DPP-4阻害薬やメトホルミン高用量での食後高血糖改善度の比較も容易である。


ページのトップへ戻る

inserted by FC2 system